こんにちは。中村佳太です。
今回は『ナカムラケイタのお悩み相談室』の第6回です。
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それでは、今回のお悩みをご紹介します。
私は孤独を埋めてほしくて過去に恋愛をしていました。相手に精神的なケアを求めていました。その後、私はその無意識下のケアの強要を自覚しました。それはいけないことであると学びました。今は恋愛をしていませんが、今後恋愛するときに同じことをしてしまわないか不安に感じることがあります。パートナーとケアについてどうお考えでしょうか。
(ネズミ)
パートナーに精神的なケアを求めてしまうというお悩みですが、人と人がパートナーシップを結ぶとき、程度の差こそあれ相手にケアを求めてしまうこと自体は仕方のないことのように僕は思います。「完全に自立した自己」同士のパートナーシップというのは理論上は成立するとしても、現実的には難しいと思います。
問題は、ケアを求める「程度」や相手との「バランス」ではないでしょうか。
ネズミさんがどの程度のケアを求め、パートナーはどの程度までそれを受け入れられるのか。そして、パートナーはネズミさんにどの程度のケアを求め、ネズミさんはどの程度までそれを受け入れられるのか。
この認識をおふたりの間で共有できていれば、ケアを求めること自体が悪いことだとは僕は思いません。
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僕はパートナーと暮らして10年以上になりますが、この認識共有とバランスの調整を生活の中で何度も行っているように思います。それぞれ考え方や感じ方は時間の経過とともに変化していくので、ある時点ではピッタリだったものがそうでなくなることもあります。なので、その時々で調整する必要があるのですが、そのために何よりも大切なのは話し合い・コミュニケーションだと思っています。
気持ちは言葉にしなければ伝わりません。しっかりと自分の気持ちを言葉にして相手に伝え、相手の言葉もしっかりと聞き、お互いが納得した上でのケアであれば、それはお互いにとってむしろ大切なパートナーシップの一部になるのではないでしょうか。
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自分の気持ちを言葉にして相手に伝えるには、まずは自分の気持ちを知ることが大切だと思うのですが、その点、ネズミさんは素晴らしい能力をお持ちだと思います。「孤独を埋めてほしくて過去に恋愛をしていた」とか「無意識下のケアの強要を自覚した」など、自身にとって負の側面ともいえる感情・感覚をネズミさんはしっかりと自覚されているからです。これは誰しもが簡単に出来ることではないと思います。
これだけ自分を顧みる高い能力をお持ちであれば、あとはパートナーとたくさん話し合って、自分と相手の気持ちを共有していれば、きっとよいパートナーシップを構築することができると僕は思います。
どうか不安に思わずに、新たなパートナーさんと素敵な関係を作ってください。
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