こんにちは。中村佳太です。
一昨日の日曜日の夜は「雑考配信」でした。
小嶌久美子さんと月に一度おしゃべりしているYouTubeチャンネルで、今回がvol.41だったから、もう4年目に入ってるんだ。すごい!
いわゆる”雑談チャンネル”だけど、そのときどきにふたりが気になったニュースをテーマにすることが多くて、政治や社会問題についての話題が多めです。
一部を除きアーカイブが残っているので、気になるテーマの回があれば聴いてみてください。
で、今月のテーマは「京都市長選」と「松本人志性加害報道」の二本立てでした。
→アーカイブのリンクはこちら
話していて思ったことや後になって考えたことをちょっと書きます。
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京都市長選
ついにスタートした京都市長選挙。
5人が立候補していて、いわゆる”主要候補”は4名。
何はともあれ主要候補者が全員中高年の男性ジェンダーなのが問題ですよ。
何とかならなかったのかなぁ。。「くたばれ男性優位!!」と叫びたくなる。
次回の選挙ではもっと多様な候補者の中から市民が選択できるようになっていてほしい。
あ、ちなみに僕は京都府民だけど京都市民ではないので、選挙権はないです。
候補者のプロフィールや政策は各候補者のウェブサイトに載っているけど、立候補予定者討論会も行われていてYouTubeで配信されているから、京都市民の人はぜひ。YouTubeで「京都市長選挙 討論会」とか検索すると出てきます。
僕は2つの討論会(KBS京都のと京都青年会議所の)を視聴したけど、話し方とか表情とか文字では伝わらないものってたくさんあるし、討論の中で見えてくる関係性とかもあって面白い。オススメです。
で、雑考配信でも話したことだけど、色々調べてみて思うのは、松井孝治さんの政策がすごくフワッとしていて中身が無いということ。まさに、「なんか良さそうなこと言っているけど、ちゃんと聴いてみると実は何も言っていない」という感じ。嘘だと思うなら討論会を聴いてみてほしい。
最初は準備不足で政策が練られてないのかなって思ったんだけど、今はそうじゃないかもと思っている。というのも、松井孝治さんって自民・立民・公明・国民から推薦をもらっている人で、その他にもとにかく色んな組織に支援されている感じ。
きっと多くの組織から支援されているから、政策で何も具体的なことが言えないんだと思う。何か具体的なことをいえば、どこかの支援組織から文句が出るから。
で、それを”シガラミ”って言うんだよね。
選挙の時点でシガラミで何も言えない人が、当選してまともな仕事ができるとは僕には思えない。
しかも!配信のあとにひどいものを見てしまって。。
松井孝治さん、決起大会のときの写真がSNSに上がっていて、そのときの壇上は中高年男性ばかり(たぶんほとんどが政治家)で「すごいホモソーシャル。。」って思ったんだけれど、それだけではなくて、その後のSNSには街頭演説に「女性団体代表者によるリレー演説会」などと言って女性をたくさん引き連れて来て「女性に応援されている」ことをアピールしている様子が上がってました。
これは本当にひどいと思った。
自分たちの男性中心の体制を「女性からの応援」で取り繕う。
本音は「ものごとを決めるのは俺たち。女性たちはそれを支援してね」ってことでしょ。 とても女性差別的だし、そんな街頭演説で票を集めようなんて市民を馬鹿にしているよ。
怒ってます。
ともかく、京都市民のみなさん、大事な大事な選挙です。しっかり見て聞いて、大切な一票を投じてください。
※配信では各候補者に対する僕の印象なども話しているので、関心のある方はぜひアーカイブ動画を観てみてください。
◇
松本人志報道とそのSNSの反応から思うこと
雑考配信で話したもうひとつのテーマが松本人志氏の文春報道のこと。
これは色んな人が色んな視点で記事を書いたりコメントを出したりしているから、言えることはそんなにはない。
でも、(配信でも話したけど)思ったのは、今回の件が浮き彫りにした今の日本社会の空気が本当に問題だということ。
多くの松本氏擁護の人たちが言っている「まだ事実と決まったわけじゅない」「裁判が終わってみないと真実は分からない」というのは、たしかにその通りだと思う。文春に書いてあることが全て真実であると考えるのは、メディアとの向き合い方としてそれはそれで問題のある姿勢だろうとは思う。
でも、松本氏が何をしたのか/していなかったのかはたしかにまだ確定はできないのだとしても、今すでに間違いなく言えることがあって、それは、今回の報道を見聞きしたときに多くの人(とくに男性)が「よくある合コンの話でしょ」「後輩が飲み会に女の子を用意するなんてよくある話」「”お持ち帰り”なんてよくあるでしょ」と考えたであろうということ。SNSなどを見ていたら、これは確実だろうと思う。(某有名編集者のツイートとか、あからさまだよね)
もしこれを読んでいる人で、少しでもこれらと同じように思った人がいるなら(このニュースレターに登録している人にはいないかもだけど)、考えてみてほしい。この「よくあること」は、ほんとは「あってはいけないこと」だ。
「女の子」は「用意」されるものではないし、「持ち帰る」ものでもない。
こうした言葉はすべて、女性を「もの」として扱っているから出る発想であって、すべてこの世から消えてなくならないといけないものだ。
にも関わらず、なぜかこの言葉を松本氏への「擁護」になると思って使っている人がたくさんいる。
全然擁護になってないよ!!
全部ダメなんだよ!!
芸能界・お笑い業界に限らず、こうしたことが多くの人(特に男性たち)にとって、「よくあること」と認識されていることは、今回の件で明らかになった”事実”だ。
で、その事実がもうすでに(松本氏の件がどう認定されるかに関わらず)今の日本のミソジニーを浮き彫りにしている。
実際、「よくあること」なのかもしれない。正直、僕もかつて似たような発言や行為を周りでしばしば見聞きしていたし、そのことを特に問題視していない時期もあった。
でも、「よくあること」は免責の理由にはならないし、「よくあること」だからといって性加害に当たらないということにもならない。
全部ダメ。
全部この世から(あの世からも)消し去ろう。
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