こんにちは。 近ごろ、世界中で「#MeToo」や「Black Lives Matter」、「#StopAsianHate」などマイノリティの人権問題を対象とした市民運動が盛んに行われている。日本でもフェミニズムが大きなムーブメントとなっていることは多くの人が実感しているところだろう。 こういった運動を追いかける中でときおり見かける言説に「みんなマイノリティだ」というものがある。 これはどういう意味かといえば、たとえば日本では一般的にマジョリティに属する「男性のエリート会社員」であったとしても、アメリカに行けばアジア人としてマイノリティに分類されるわけで、差別の対象になり得る。明日事故にあって車椅子に乗ることになるかもしれないし、1年後に難病にかかっている可能性も誰にだってある。誰しもが時と場合によってはマイノリティになるということだ。だからこそ、「マジョリティとマイノリティ」という二項対立で考えるのではなくて、「みんながマイノリティ」の視点で権利向上に取り組もうというのが、この言葉の意図だろう。
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「僕だってつらい」を超えてゆけ
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こんにちは。 近ごろ、世界中で「#MeToo」や「Black Lives Matter」、「#StopAsianHate」などマイノリティの人権問題を対象とした市民運動が盛んに行われている。日本でもフェミニズムが大きなムーブメントとなっていることは多くの人が実感しているところだろう。 こういった運動を追いかける中でときおり見かける言説に「みんなマイノリティだ」というものがある。 これはどういう意味かといえば、たとえば日本では一般的にマジョリティに属する「男性のエリート会社員」であったとしても、アメリカに行けばアジア人としてマイノリティに分類されるわけで、差別の対象になり得る。明日事故にあって車椅子に乗ることになるかもしれないし、1年後に難病にかかっている可能性も誰にだってある。誰しもが時と場合によってはマイノリティになるということだ。だからこそ、「マジョリティとマイノリティ」という二項対立で考えるのではなくて、「みんながマイノリティ」の視点で権利向上に取り組もうというのが、この言葉の意図だろう。